スマートフォンの普及により、いつでもどこでも音楽を楽しむことが当たり前となった現代。しかし、真の音楽体験を求めるオーディオ愛好家にとって、スマートフォン単体の音質には物足りなさを感じることも少なくありません。本記事では、高音質なモバイルオーディオ環境を構築するための製品組み合わせと、それによって得られる相乗効果について詳しく解説します。特にFiiOのBluetooth関連製品とNICEHCKのイヤホン、JSHiFiのケーブルを組み合わせることで実現する、ワイヤレスでありながら妥協のない音質を追求したシステム構成に焦点を当てます。
目次
- モバイルオーディオの革新:Bluetoothの進化とハイレゾの融合
- システム構成の核となる製品群
- 【デジタルコンバーター&アンプ】FiiO BTR17 – モバイルとデスクトップを橋渡しする多機能DAC/アンプ
- 【ソーストランスミッター】FiiO BT11 – 全てのデバイスをハイレゾBluetoothに対応させる変換器
- 【トランスデューサー】NICEHCK NX7 MK4 – 7ドライバー搭載の高性能IEM
- 【シグナルコンダクター】JSHiFi-VENUS – 音質と耐久性を高めるリケーブル
- 製品の連携によるシナジー効果
- シナリオ1:スマートフォンでの高音質モバイルリスニング
- シナリオ2:ゲーム機での低遅延・高音質ワイヤレスプレイ
- シナリオ3:デスクトップ環境での高品位オーディオステーション
- システム構築の段階的アプローチ
- ステップ1:核となるDAC/アンプの確保(BTR17)
- ステップ2:音の出口となるイヤホンの選択(NX7 MK4)
- ステップ3:接続品質の向上(JSHiFi-VENUSケーブル)
- ステップ4:システムの拡張(BT11トランスミッター)
- システムのセットアップと最適化
- 初期接続と基本設定
- 音質最適化のためのカスタマイズ
- 3つのリスニングシナリオでの具体的設定例
- 1. 通勤・移動中の音楽鑑賞向け設定
- 2. ゲームプレイ向け没入型設定
- 3. 自宅での集中リスニング向け設定
- 本システムのメリットとリミテーション
- メリット
- リミテーション
- まとめ:独自のオーディオエコシステムの価値
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モバイルオーディオの革新:Bluetoothの進化とハイレゾの融合
かつてBluetoothオーディオといえば、音質を犠牲にした利便性重視の選択肢でした。しかし、最新のBluetoothコーデックの進化により、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質を楽しむことが可能になりました。今回紹介するFiiOのBTR17とBT11は、最新のQualcomm QCC5181チップを搭載し、aptX Lossless、LDAC、Snapdragon Soundといった高音質コーデックに対応。これらの製品を核としたシステムを構築することで、モバイル環境でも妥協のない音楽体験を実現します。
システム構成の核となる製品群
【デジタルコンバーター&アンプ】FiiO BTR17 – モバイルとデスクトップを橋渡しする多機能DAC/アンプ
BTR17はこのオーディオシステムの中心的存在です。最新のQualcomm QCC5181プラットフォームを搭載し、Bluetooth 5.4に対応した高性能Bluetooth DACアンプとして機能します。最大の特徴は、モバイル用途だけでなく、外部電源接続用ポートを使ったデスクトップモード(D.Mode)を備えていること。この2つのモードにより、外出先ではスマートフォンとBluetooth接続して使用し、自宅ではPCとUSB接続して据え置き型DACアンプとして活用できます。
この製品はモバイルとデスクトップ、ワイヤレスと有線、という異なる環境を一台でカバーする万能デバイスです。本体にはTHX AAA 78+アンプ回路を搭載し、バランス出力で最大650mWという高出力を実現。さらにデュアル「ES9069Q」DACを採用し、DNR 130dB、THD+N -120dBという優れた音質特性を持っています。
ハイエンド帯に分類されるミドルクラスの価格帯でありながら、多機能性と高い拡張性を備えており、このオーディオシステム構築における最も重要な投資先と言えるでしょう。
【ソーストランスミッター】FiiO BT11 – 全てのデバイスをハイレゾBluetoothに対応させる変換器
BT11は、BTR17と同じQualcomm QCC5181チップを搭載したUSB Type-C接続のBluetoothトランスミッターです。iPhone 15シリーズ、PlayStation 5、Nintendo Switchなど、通常は高音質Bluetoothコーデックに対応していないデバイスに接続することで、LDAC、aptX Losslessなどの高音質伝送を可能にします。
BTR17がレシーバー(受信機)としての役割を担うのに対し、BT11はトランスミッター(送信機)として機能します。この2つを組み合わせることで、あらゆる音源機器から高音質なワイヤレス再生を実現できるのです。
最新のBluetooth 5.4に対応し、独自のPDS(Passive Double Star)アンテナ技術により、通常のBluetoothデバイスより広範囲での安定した通信が可能。LDAC使用時でも、人がいない環境で50メートル以上、人がいる環境でも35メートル以上の通信距離を実現しています。
エントリークラスの価格帯ながら、すべての音源機器をハイレゾBluetooth対応にアップグレードできる点で、システム全体の拡張性を大きく高めるコンポーネントです。
【トランスデューサー】NICEHCK NX7 MK4 – 7ドライバー搭載の高性能IEM
オーディオシステムの出力となるNICEHCK NX7 MK4は、片側に7基のドライバーユニットを搭載した高性能イヤホンです。4つのバランスドアーマチュア型ドライバー、2つのベリリウムコートダイナミックドライバー、そして7層圧電式セラミックユニットという異なる特性を持つドライバーを組み合わせることで、広帯域で均整の取れたサウンドを実現しています。
交換可能なフィルターシステムを採用し、ゴールド、赤色、ブラックの3種類のフィルターで「バランスの取れた音」「中高域強調」「重低域強調」という3つの異なるサウンドプロファイルを選択可能。これにより、聴く音楽のジャンルや好みに合わせて音質をカスタマイズできます。
BTR17のバランス出力に対応した4.4mm端子モデルを選ぶことで、アンプの高出力と低歪み性能を最大限に活かした音質を楽しめます。ミドルクラスの価格帯でありながら、複数のドライバーによる高解像度な音質と調整の自由度の高さから、システム全体の音質を大きく左右する重要なコンポーネントです。
【シグナルコンダクター】JSHiFi-VENUS – 音質と耐久性を高めるリケーブル
JSHiFi-VENUSリケーブルは、銀メッキと古河銅&金銀銅同軸線材を採用した高品質なイヤホンケーブルです。NX7 MK4の標準ケーブルから交換することで、信号伝送ロスを低減し、音の広がりや奥行き感を向上させます。
特にBTR17のバランス出力に接続するための4.4mm端子モデルを選ぶことで、アンプの高出力パフォーマンスを最大限に引き出し、さらに安定した接続を実現します。柔らかくしなやかな素材を使用しているため、モバイル使用時の取り回しも良好で、長期使用における耐久性も確保しています。
エントリークラスの価格帯に位置するアクセサリーですが、システム全体の音質と使用感を高める費用対効果の高い投資先となります。
製品の連携によるシナジー効果
これらの製品を組み合わせることで得られる相乗効果について、具体的なシナリオ別に解説します。
シナリオ1:スマートフォンでの高音質モバイルリスニング
接続構成:
スマートフォン → Bluetooth (LDAC/aptX Lossless) → BTR17 → バランス接続 (4.4mm) → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4イヤホン
シナジー効果:
- スマートフォン内の音楽やストリーミングサービスをLDACやaptX Losslessという高音質コーデックでBTR17に伝送
- BTR17のデュアルES9069Q DACとTHX AAA 78+アンプにより、高解像度でクリーンな信号に変換・増幅
- 4.4mmバランス出力からJSHiFi-VENUSケーブルを介してNX7 MK4に伝送することで、通常の3.5mm接続と比較して高い出力とより低いノイズフロアを実現
- NX7 MK4の7ドライバーが各周波数帯域を分担して再生することで、広帯域で歪みの少ないサウンドを実現
使用体験の向上ポイント:
- スマートフォンのバッテリー消費を抑えつつ、高音質再生が可能
- BTR17のクリップでポケットやバッグに固定でき、スマートフォンとイヤホンの間のケーブルを排除
- BTR17のボリュームボタンでの音量調整や、再生コントロールが可能
- NX7 MK4の交換フィルターで、移動環境や音楽ジャンルに合わせたサウンドカスタマイズが可能
シナリオ2:ゲーム機での低遅延・高音質ワイヤレスプレイ
接続構成:
Nintendo Switch/PS5 → USB Type-C → BT11トランスミッター → Bluetooth (aptX Low Latency) → BTR17 → バランス接続 (4.4mm) → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4イヤホン
シナジー効果:
- 通常はハイレゾBluetoothに対応していないゲーム機からでも、BT11を介することで高音質コーデック伝送が可能に
- BT11とBTR17の両方が対応するaptX Low Latencyにより、映像と音声のズレを最小限に抑制
- PDS(Passive Double Star)アンテナ技術による広範囲での安定通信で、プレイ中の音切れを防止
- THX AAA 78+アンプによる高出力と低歪みにより、ゲーム内の繊細な環境音や足音などの位置情報を正確に表現
使用体験の向上ポイント:
- ゲーム機から離れた場所でもワイヤレスで高音質サウンドを享受可能
- 映像と音声の同期ズレが少なく、ゲームプレイに集中できる環境を実現
- 7ドライバー構成のNX7 MK4により、ゲーム内のさまざまな音の分離が明確に
- ボイスチャット利用時も、ゲーム音と人の声の分離が明瞭に
シナリオ3:デスクトップ環境での高品位オーディオステーション
接続構成:
PC/Mac → USB → BTR17(デスクトップモード) → バランス接続 (4.4mm) → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4イヤホン
シナジー効果:
- BTR17をデスクトップモード(D.Mode)で使用することで、外部電源からの安定した給電により最大出力650mWを実現
- PCからのUSB接続により、768kHz/32bit、DSD512のハードウェアデコード、MQAフルデコードに対応
- デュアルクロック回路によりジッターを低減し、あらゆる音源とサンプリングレートに最適化された安定動作
- 10バンドの高精細ロスレスPEQにより、デスクトップアプリを使った詳細な音質調整が可能
使用体験の向上ポイント:
- デスク環境ではBTR17を据え置き型DACアンプとして使用し、外出時には持ち運んでBluetoothレシーバーとして使用できる汎用性
- PCのFiiOコントロールアプリとBTR17の組み合わせによる高度な音質カスタマイズ
- デスクトップモード時の高出力により、NX7 MK4の各ドライバーを余裕を持って駆動し、ダイナミックレンジの拡大を実現
- 通常のヘッドホンアウトからの再生と比較して、ノイズフロアの低減と分解能の向上を実現
システム構築の段階的アプローチ
限られた予算でシステムを構築する場合、以下の優先順位で段階的に投資することをおすすめします。
ステップ1:核となるDAC/アンプの確保(BTR17)
まずはシステムの中心となるBTR17を入手します。このデバイス単体でも、既存のイヤホンやヘッドホンの音質を大きく向上させることが可能です。モバイルでの使用とデスクトップでの使用、両方に対応する拡張性の高さから、最初の投資先として最適です。
BTR17は単体で:
- スマートフォンの音質をアップグレード
- PCからのUSB接続による高音質再生
- 将来的なシステム拡張の基盤として機能
ステップ2:音の出口となるイヤホンの選択(NX7 MK4)
次に、システムの音質を大きく左右するNX7 MK4イヤホンへの投資を検討します。7ドライバー構成による高解像度サウンドと交換可能なフィルターによる音質カスタマイズ機能は、BTR17の高品位な出力を余すことなく享受するために重要です。
BTR17 + NX7 MK4の組み合わせで:
- 高解像度サウンドを実現
- 音楽ジャンルや好みに合わせたサウンドカスタマイズが可能
- モバイル環境でも高品位なリスニング体験
ステップ3:接続品質の向上(JSHiFi-VENUSケーブル)
システムの基本構成が整ったら、JSHiFi-VENUSリケーブルの追加を検討します。標準ケーブルからの交換により、信号伝送品質の向上と使用感の改善を図ります。
BTR17 + NX7 MK4 + JSHiFi-VENUSケーブルの組み合わせで:
- 信号伝送ロスを低減
- 音の広がりや奥行き感を向上
- 柔らかく取り回しの良いケーブルによる使用感の改善
ステップ4:システムの拡張(BT11トランスミッター)
最後に、BT11トランスミッターを追加することで、非Bluetooth対応デバイスからの高音質ワイヤレス再生を可能にします。
完全なシステム構成(BTR17 + NX7 MK4 + JSHiFi-VENUSケーブル + BT11)で:
- あらゆる音源機器からの高音質ワイヤレス再生
- ゲーム機などからの低遅延再生
- 最大限の汎用性と拡張性を実現
システムのセットアップと最適化
初期接続と基本設定
- BTR17の初期設定
初めて使用する際は、満充電まで充電することをおすすめします
スマートフォンにFiiOコントロールアプリをインストール
BTR17の電源を入れ、Bluetoothペアリングモードにしてスマートフォンと接続
アプリ内でファームウェアの更新を確認・実施 - NX7 MK4の準備
イヤーピースのサイズを確認し、最適なサイズを選択(遮音性と装着感に直結)
付属の3種類のフィルターを試して好みの音質を見つける
最初はゴールドフィルター(バランス)から始めることをおすすめ - JSHiFi-VENUSケーブルの接続
NX7 MK4の標準ケーブルを取り外し(2pinコネクタを真っ直ぐに引き抜く)
JSHiFi-VENUSケーブルを接続(コネクタの向きに注意)
4.4mmプラグをBTR17のバランス出力に接続 - BT11の設定(使用する場合)
使用するデバイス(ゲーム機など)のUSB Type-Cポートに接続
自動的にペアリングモードになるため、BTR17を検出モードにして接続
低遅延が必要な場合は、両デバイスがaptX Low Latencyに対応していることを確認
音質最適化のためのカスタマイズ
- BTR17のPEQ設定
FiiOコントロールアプリでパラメトリックイコライザー(PEQ)を使用して、好みの音質に調整
異なる音楽ジャンル用に複数のプリセットを保存しておくと便利
デスクトップモード使用時はPC用のFiiOコントロールアプリでより詳細な調整が可能 - NX7 MK4のフィルター選択
ゴールドフィルター:バランスの取れた音(オールラウンドに適合)
赤色フィルター:中高域を強調(ボーカルや弦楽器などの繊細な表現に適合)
ブラックフィルター:重低域を強調(EDMやヒップホップなどの低音が重要なジャンルに適合) - デジタルフィルター設定
BTR17のデジタルフィルター設定を変更することで、音の表現特性を微調整可能
Slow Rolloffフィルター:自然で滑らかな音質を好む場合
Sharp Rolloffフィルター:解像度と分離感を重視する場合 - バッテリーモードとD.Modeの使い分け
最高の音質を求める場合:D.Mode(デスクトップモード)を使用
ポータブル使用時の長時間再生:バッテリーモードで省電力設定を活用
3つのリスニングシナリオでの具体的設定例
1. 通勤・移動中の音楽鑑賞向け設定
- 使用機器:スマートフォン → BTR17 → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4(ゴールドフィルター)
- BTR17設定:バッテリーモード、LDAC接続、低ゲイン
- PEQ設定:外部ノイズを考慮した中域強調型
- メリット:ノイズの多い環境でも明瞭度の高い音楽再生、バッテリー消費の最適化
2. ゲームプレイ向け没入型設定
- 使用機器:ゲーム機 → BT11 → BTR17 → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4(ブラックフィルター)
- BTR17設定:aptX Low Latency接続、中ゲイン
- PEQ設定:低域と高域を若干持ち上げたV字型
- メリット:ゲーム内の環境音や足音などの位置情報が明確に、爆発音などの迫力も増大
3. 自宅での集中リスニング向け設定
- 使用機器:PC → BTR17(D.Mode) → JSHiFi-VENUSケーブル → NX7 MK4(赤フィルター)
- BTR17設定:デスクトップモード、USB接続、高ゲイン
- PEQ設定:フラットベースで楽曲に合わせて微調整
- メリット:最大限の解像度と分離感を実現、アコースティック楽器の表現力向上
本システムのメリットとリミテーション
メリット
- ワイヤレスと高音質の両立:最新のBluetoothコーデックにより、ワイヤレスでありながらハイレゾ相当の音質を実現
- 高い拡張性:BTR17を核としてさまざまな音源機器と組み合わせ可能
- 音質カスタマイズの自由度:BTR17のPEQとNX7 MK4の交換フィルターにより、好みの音質に調整可能
- モバイルとデスクトップの両対応:BTR17のデュアルモードにより、移動中も自宅でも最適な音質を実現
- 段階的な投資が可能:優先順位に応じて順次システムを拡張できる
リミテーション
- バッテリー駆動の制約:BTR17のバッテリー駆動時間(約9時間)は、長時間の外出時には考慮が必要
- 接続の安定性:環境によってはBluetoothの接続安定性に影響が出る場合がある
- コーデック互換性:すべてのデバイスが最新のコーデック(aptX Losslessなど)に対応しているわけではない
- ケーブルレス化の限界:BTR17とイヤホン間はケーブル接続が必要で、完全ワイヤレスではない
まとめ:独自のオーディオエコシステムの価値
FiiOのBTR17とBT11、NICEHCKのNX7 MK4、JSHiFi-VENUSケーブルを組み合わせたこのシステムは、単なる機器の寄せ集めではなく、互いに補完し合うエコシステムとして機能します。スマートフォン、ゲーム機、PCなど、さまざまな音源機器からの高音質再生を一貫して実現する点が最大の価値です。
特にBTR17は、モバイルとデスクトップの両用途に対応するマルチモードDACアンプとして、システム全体の核となります。NX7 MK4の7ドライバー構成とフィルター交換システムは、BTR17の高品位出力を余すことなく表現。JSHiFi-VENUSケーブルによる伝送品質の向上と、BT11によるシステム拡張性の確保により、あらゆる音楽シーンで最適なリスニング体験を提供します。
音質、機能性、携帯性、拡張性のすべてを高次元で両立した、真のハイブリッドオーディオシステムとして、日常のリスニング体験を一新する価値があるでしょう。段階的な投資も可能なため、自分のペースでシステムを構築し、成長させていくことができます。
真の音楽体験を求めるオーディオ愛好家にとって、このシステムは新たな扉を開く鍵となるはずです。