軽量でシンプル、そして高いコストパフォーマンスが魅力のChromebook。Googleのクラウドサービスを活用する設計により、起動の速さや優れたバッテリー持続時間が特徴的なデバイスです。テレワーク時代の新たな選択肢として、また教育現場や日常使いのセカンドPCとして人気が高まっています。
本記事では最新のChromebookから厳選した7モデルを紹介します。初めてChromebookを購入する方にも分かりやすいよう、基本的な特徴や選び方のポイントも解説していきます。
目次
- Chromebookとは?
- Chromebookの選び方
- 用途に応じたスペック選び
- ディスプレイと形状
- 接続性とポート
- バッテリー持続時間
- おすすめChromebook 7選
- 1. Lenovo Chromebook Duet 11 (83HH000TJP) – 2-in-1タブレット型のハイコスパモデル
- 2. ASUS Chromebook Flip CX1 (CX1102FKA-MK0012) – 使い勝手の良い回転式2-in-1モデル
- 3. ASUS Chromebook Detachable CM30 (CM3001DM2A-R70006/A) – 軽量ペン付き高解像度タブレット型
- 4. Amazon.co.jp限定 ASUS Chromebook CX1405CKA (CX1405CKA-NK0058) – 大画面エントリーモデル
- 5. Lenovo IdeaPad Flex 3i Gen8 (82XH001KJP) – バランスの取れた2-in-1モデル
- 6. Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen (82CE0009JP) – 耐久性に優れた教育向けモデル
- 7. ASUS Chromebook plus CX34 (CX3402CBA-MW0151/A) – ハイスペックのプレミアムモデル
- ChromebookとWindowsノートPCの違い
- 長所
- 制約
- Chromebookの活用シーン
- 学習・教育
- リモートワーク
- 日常使用
- 旅行先でのサブマシン
- まとめ
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Chromebookとは?
Chromebookは、GoogleのChrome OSを搭載したノートパソコンです。通常のWindowsパソコンやMacBookとの大きな違いは、以下の点にあります:
- クラウド中心の設計: ローカルストレージよりもクラウドストレージやWebアプリケーションを活用
- 高速起動: 電源を入れてからすぐに使い始められる(通常10秒以内)
- 自動アップデート: OSが自動的に更新され、常に最新の状態を維持
- セキュリティ: マルウェアに強い設計と自動更新によるセキュリティ対策
- Android互換性: Google Playストアからアンドロイドアプリをインストール可能
Chromebookの選び方
用途に応じたスペック選び
Chromebookは基本的にWebブラウジングやドキュメント作成などの軽作業向けに設計されていますが、用途によって必要なスペックは異なります。
- 一般的な日常使用(Web閲覧、動画視聴、文書作成など)
- プロセッサー:Intel Celeron/MediaTek Kompanio
- メモリ:4GB
- ストレージ:32〜64GB
- オンライン授業、Web会議、複数タブでの作業
- プロセッサー:Intel Core iシリーズ
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:64〜128GB
ディスプレイと形状
Chromebookには様々なサイズと形状があります:
- ディスプレイサイズ: 10.5〜15.6インチ(携帯性と視認性のバランスで選択)
- 解像度: HD(1366×768)からFHD(1920×1080)まで
- 形状:
- スタンダードノート型
- 2-in-1コンバーチブル型(画面が360度回転)
- デタッチャブル型(キーボードの着脱可能)
接続性とポート
- USB Type-C: 充電と外部出力に対応(新しいモデルでは標準装備)
- USB Type-A: 従来型のUSB機器の接続に
- HDMI: 外部ディスプレイへの直接接続
- microSDカードスロット: ストレージ拡張用
バッテリー持続時間
Chromebookは一般的に8〜12時間程度のバッテリー持続時間を持ちますが、モデルによる差があります。終日持ち歩く場合は10時間以上の持続時間があるモデルがおすすめです。
おすすめChromebook 7選
1. Lenovo Chromebook Duet 11 (83HH000TJP) – 2-in-1タブレット型のハイコスパモデル
主な特徴:
- MediaTek Kompanio 838プロセッサー
- 10.95インチ IPS液晶ディスプレイ
- 8GB RAM/128GB eMMCストレージ
- キーボード着脱可能な2-in-1デザイン
- 重量約1.0kg(キーボード装着時)
おすすめポイント:
Chromebookのタブレット型モデルとして高いコストパフォーマンスを発揮。Amazonの独占モデルとして標準モデルよりもメモリが8GBに増強されているため、複数のアプリやタブを同時に開いて作業しても快適に動作します。MediaTek Kompanio 838プロセッサーは省電力性に優れながら、日常使用に十分な処理能力を発揮。
タブレットとしても使えるため、動画視聴、電子書籍、ウェブブラウジングなど、様々な用途に対応可能です。リモートワークやオンライン授業でも活躍し、週末には寝転がってNetflixやYouTubeを楽しむといった使い方ができます。
適している人:
モバイル性を重視する学生や、家の中で場所を選ばず使いたい方、タブレットとノートPCの両方の利便性を求める方に最適です。
2. ASUS Chromebook Flip CX1 (CX1102FKA-MK0012) – 使い勝手の良い回転式2-in-1モデル
主な特徴:
- Intel Celeron N5100プロセッサー
- 11.6インチタッチディスプレイ(1366×768)
- 8GB RAM/64GB eMMCストレージ
- 360度回転式ヒンジによる4つの使用モード
- Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.2搭載
- 約10.1時間のバッテリー駆動
おすすめポイント:
ASUSの堅牢設計が光る11.6インチの2-in-1 Chromebook。ノートPC、タブレット、テント、スタンドの4モードで使用可能なフレキシブルなデザインが特徴です。8GBのメモリを搭載し、複数のアプリケーションやタブを同時に開いても快適に動作します。
タッチスクリーンとタッチパッドの両方に対応しているため、用途に応じた操作が可能。また、Wi-Fi 6対応で高速な無線通信が実現でき、オンライン授業やリモート会議でもストレスなく使用できます。10時間超のバッテリー駆動により、一日中充電を気にせず使用できる点も魅力です。
適している人:
様々な姿勢や場所で作業したい方、タッチ操作とキーボード入力の両方を活用したい学生や社会人に最適です。
3. ASUS Chromebook Detachable CM30 (CM3001DM2A-R70006/A) – 軽量ペン付き高解像度タブレット型
主な特徴:
- MediaTek Kompanio 520プロセッサー
- 10.5インチ高解像度ディスプレイ(1920×1200)
- 8GB RAM/128GB eMMCストレージ
- タブレット本体重量約609g(キーボード込みで約738g)
- USIペン付属(本体収納可能)
- 約12時間のバッテリー駆動
おすすめポイント:
ASUSの高品質なデタッチャブルChromebook。本体が軽量(約609g)のため、タブレットとして持ち運びやすく、長時間の使用でも腕が疲れにくいデザインになっています。WUXGA解像度(1920×1200)の高精細ディスプレイを搭載し、テキストのシャープさや映像の美しさを堪能できます。
付属のUSIペンは本体に収納できるため紛失しにくく、メモ取りやイラスト制作に便利。また、フレキシブルなスタンドカバーの角度調整により、様々な使用シーンに対応可能です。教育現場での使用や、デジタルノートとしての活用に適しています。
適している人:
手書き入力やメモ取りをよく行う学生や、軽量なタブレットPCを求めるビジネスユーザー、持ち運びを重視する方に最適です。
4. Amazon.co.jp限定 ASUS Chromebook CX1405CKA (CX1405CKA-NK0058) – 大画面エントリーモデル
主な特徴:
- Intel Celeron N4500プロセッサー
- 14インチフルHDディスプレイ(1920×1080)
- 4GB RAM/64GB eMMCストレージ
- プライバシーシャッター付きWebカメラ
- Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.3搭載
- 約1.39kgの軽量設計
おすすめポイント:
Amazon.co.jp限定モデルとして提供される14インチのベーシックChromebook。標準モデルはメモリ8GBなのに対し、本商品はメモリ4GBとなり、よりリーズナブルな価格で提供されています。
14インチの大画面フルHDディスプレイにより、複数のウィンドウを開いての作業や動画視聴が快適に行えます。プライバシーシャッター付きのWebカメラはオンライン会議時のプライバシー保護に役立ち、USB Type-CとHDMIポートを備えているため、外部ディスプレイへの出力も簡単です。
エントリーモデルながら、Wi-Fi 6対応で高速な無線通信が可能。基本的なWebブラウジングや文書作成、動画視聴などの日常使用に十分な性能を持ちます。
適している人:
予算を抑えつつも大画面で作業したい方、動画視聴や基本的なWebブラウジングが主な用途の方に最適です。
5. Lenovo IdeaPad Flex 3i Gen8 (82XH001KJP) – バランスの取れた2-in-1モデル
主な特徴:
- Intel N100プロセッサー(4コア)
- 12.2インチWUXGA IPSタッチディスプレイ(1920×1200)
- 4GB RAM/64GB eMMCストレージ
- 360度回転ヒンジ
- 10点マルチタッチ対応
- Wi-Fi 6対応、Bluetooth v5.1搭載
- 約1.25kgの軽量設計
おすすめポイント:
12.2インチの高解像度ディスプレイ(WUXGA)を搭載したコンパクトな2-in-1 Chromebook。Intel N100プロセッサーは4コア構成で、基本的な作業における処理能力が向上しています。
360度回転ヒンジによりノートPC、タブレット、テント、スタンドの各モードで使用可能。16:10のアスペクト比は、Webサイトの閲覧や文書作成に適しています。また、USB Type-C、Type-A、HDMIといった豊富なポートを備え、様々な周辺機器との接続性に優れています。
約1.25kgの軽量設計で持ち運びやすく、バッテリー持続時間も十分なため、カフェやライブラリなど場所を選ばず作業できます。
適している人:
12〜13インチクラスのコンパクトなノートPCを求める方、高解像度ディスプレイでの作業を好む方に最適です。
6. Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen (82CE0009JP) – 耐久性に優れた教育向けモデル
主な特徴:
- AMD A4-9120Cプロセッサー(1.6GHz/2コア)
- 11.6インチディスプレイ
- 4GB RAM/32GB eMMCストレージ
- 堅牢設計の筐体
- 4つのモードで使用可能
- 長時間バッテリー駆動
おすすめポイント:
教育現場での使用を想定した堅牢性の高いChromebook。MIL規格準拠の耐久性を持ち、落下や衝撃に強い設計になっています。キーボードは液体流出時にも内部への浸入を防ぐデザインで、お子様の使用にも安心です。
2-in-1デザインで、ノートブック、タブレット、テント、スタンドの4モードに対応。オンライン授業での学習や、プレゼンテーション、グループワークなど様々な教育シーンで活躍します。価格が抑えめなため、初めてのChromebookとして、またはお子様用の学習デバイスとして適しています。
適している人:
学生や教育関係者、または耐久性を重視する方、予算を抑えてChromebookを試してみたい方に最適です。
7. ASUS Chromebook plus CX34 (CX3402CBA-MW0151/A) – ハイスペックのプレミアムモデル
主な特徴:
- Intel Core i3-1215Uプロセッサー
- 14インチフルHDタッチディスプレイ
- 8GB RAM/128GB UFSストレージ
- 207万画素Webカメラ
- Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.2搭載
- 約9.6時間のバッテリー駆動
- パールホワイトのスタイリッシュなデザイン
おすすめポイント:
「Chromebook plus」ブランドの高性能モデル。Core i3プロセッサーの採用により、従来のChromebookよりも高い処理性能を実現しています。複数のアプリケーションを同時に実行する場合や、より負荷の高い作業にも対応可能です。
128GB UFSストレージは、一般的なeMMCよりも高速なデータ転送が可能。画質の良い207万画素Webカメラとアレイマイクを搭載し、オンライン会議やビデオ通話の品質が向上します。
タッチパネルを搭載したフルHDディスプレイは、Webブラウジングや動画視聴における視覚体験を向上させます。パールホワイトの洗練されたデザインも魅力的で、ビジネスシーンでも映えるモデルです。
適している人:
高い処理能力を求めるパワーユーザー、オンライン会議やリモートワークが多い方、外観のデザイン性も重視する方に最適です。
ChromebookとWindowsノートPCの違い
Chromebookを検討する際に、従来のWindowsノートPCとの違いを理解しておくことが重要です。
長所
- 価格: 同等スペックのWindowsノートPCより一般的に安価
- 起動速度: 電源投入から10秒以内で使用可能
- バッテリー持続時間: 一般的に8〜12時間と長持ち
- セキュリティ: 自動アップデートとサンドボックス設計で安全性が高い
- 管理の容易さ: 設定やアプリの管理が簡単
- シンプルさ: 直感的に使える設計
制約
- オフライン使用: インターネット接続がないと機能が制限される(ただし、オフライン対応アプリも増加中)
- ソフトウェア互換性: 特定のWindowsソフトウェアが使用できない
- ゲーム: 高性能なPCゲームには非対応
- ストレージ: ローカルストレージは比較的少なめ(クラウドストレージ前提の設計)
Chromebookの活用シーン
Chromebookが特に活躍するシーンを紹介します:
学習・教育
- オンライン授業の受講
- レポート作成
- 研究資料の閲覧・収集
- 教育用Googleアプリの活用
リモートワーク
- Web会議(Google Meet, Zoom, Microsoft Teamsなど)
- クラウドベースの業務アプリケーション
- メールやチャットでのコミュニケーション
- Google WorkspaceやMicrosoft 365のWeb版を活用した文書作成
日常使用
- Web閲覧
- 動画視聴(YouTube, Netflixなど)
- SNS
- 簡単な文書作成や表計算
旅行先でのサブマシン
- 軽量で持ち運びやすい
- バッテリーが長持ち
- 紛失・盗難時のデータリスクが低い
まとめ
Chromebookはシンプルさと高いコストパフォーマンスが魅力のデバイスです。特にクラウドサービスを中心に使用する方や、基本的なタスクが主な用途の方には、従来のノートPCよりも優れた選択肢となるでしょう。
本記事で紹介した7モデルは、それぞれ特徴や強みが異なります。用途や予算に応じて、自分に最適なChromebookを選んでみてください。また、Chromebookは教育現場やビジネスシーンでの採用も増えてきており、その使い勝手の良さから今後さらに普及が進むと予想されます。
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