春の新生活シーズンを迎え、通勤・通学の必需品として注目されるワイヤレスイヤホン。2023年から2025年にかけて、各メーカーから次世代の技術を搭載した高性能モデルが登場しています。本記事では、ノイズキャンセリング性能や音質にこだわった高性能完全ワイヤレスイヤホンを厳選して紹介します。
目次
- ワイヤレスイヤホン選びで重視すべきポイント
- ノイズキャンセリング性能
- 音質と対応コーデック
- バッテリー持続時間
- 装着感と防水性能
- 【最新】高性能ノイキャン搭載ワイヤレスイヤホン6選
- 1. 圧倒的ノイキャン性能 – Sony WF-1000XM5
- 2. 業界初の磁性流体ドライバー – Technics EAH-AZ100-S
- 3. リアルタイム適応型オーディオ – Apple AirPods Pro 2 (USB-C)
- 4. イマーシブオーディオ体験 – Bose QuietComfort Ultra Earbuds
- 5. 耳を塞がないオープンイヤー型 – Shokz OpenFit 2
- 6. スマートディスプレイ付き充電ケース – JBL TOUR PRO 3
- ワイヤレスイヤホン選びのチェックポイント
- 使用シーン別の選び方
- 通勤・通学向け
- スポーツ・運動向け
- オンライン会議・ビデオ通話向け
- 接続性と互換性
- 音質と好みに合わせた選択
- まとめ
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ワイヤレスイヤホン選びで重視すべきポイント
最新のワイヤレスイヤホンを選ぶ際に、特に注目すべき機能や性能を整理しました。
ノイズキャンセリング性能
現代のワイヤレスイヤホンの差別化ポイントとなっているのが、ノイズキャンセリング(NC)機能です。特に通勤・通学や飛行機内など、騒がしい環境で音楽や動画を楽しみたい場合に重要になります。最新モデルでは、AI技術を活用したアダプティブノイズキャンセリングや、個人の耳の形状に合わせてカスタマイズするパーソナライズNC機能を備えた製品が増えています。
音質と対応コーデック
音楽をより高音質で楽しむためには、対応するBluetooth音声コーデックも重要な要素です。特にハイレゾ音源を楽しみたい方は、LDAC(ソニー開発の高音質コーデック)やaptX HD、LCなどの高音質コーデックに対応したモデルがおすすめです。
バッテリー持続時間
外出時に充電切れの心配がないよう、イヤホン本体とケース合わせての総再生時間もチェックポイントです。最新モデルでは、イヤホン単体で6時間以上、ケースと合わせて30時間前後の再生が可能な製品が一般的になっています。
装着感と防水性能
長時間使用する際の快適さを左右する装着感、そしてスポーツやアウトドアでの使用を想定する場合には防水・防塵性能(IPX4以上)も重要な選択基準となります。
【最新】高性能ノイキャン搭載ワイヤレスイヤホン6選
1. 圧倒的ノイキャン性能 – Sony WF-1000XM5
2023年9月発売のソニーフラッグシップモデル「WF-1000XM5」は、同社独自の統合プロセッサーV2と高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eを搭載。前モデルWF-1000XM4と比較して、さらに20%のノイズ低減を実現しました。片耳に3つのマイクを配置した「マルチノイズセンサーテクノロジー」により、高水準のノイズキャンセリング性能を誇ります。
8.4mmの新ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」を搭載し、低音から高音までバランスの取れた高音質を実現。さらに小型・軽量化により、前モデルより約25%小型化されているため、長時間の装着でも快適に使用できます。
マルチポイント接続にも対応しており、スマートフォンとPCなど2台の機器に同時接続が可能。IPX4相当の防滴性能も備えているため、急な雨や汗を気にせず使用できます。
おすすめポイント
- 業界最高クラスのノイズキャンセリング性能
- 小型・軽量化による優れた装着感
- LDAC対応による高音質再生
- マルチポイント接続対応
- 高い通話品質
こんな人におすすめ
- 通勤・通学時の騒音を徹底的にカットしたい方
- 音質にこだわる音楽愛好家
- 長時間の装着でも快適さを求める方
- 仕事用とプライベート用のデバイスを切り替えて使いたい方
2. 業界初の磁性流体ドライバー – Technics EAH-AZ100-S
2025年1月発売の最新モデルTechnics EAH-AZ100-Sは、完全ワイヤレスイヤホンとして業界初となる「磁性流体ドライバー」を搭載。ボイスコイル部の磁気キャップに磁性流体を充填することで、振動板のストローク運動を正確に制御し、クリアでありながら豊かな低音表現を実現しています。
ノイズキャンセリング性能も業界最高クラスを誇り、「アダプティブノイズキャンセリング」により周囲の環境や耳の形状に合わせた最適なノイズ抑制を提供。さらに特筆すべきは、送話時だけでなく受話時にもAIノイズ除去を実現した「Voice Focus AI」機能で、周囲が騒がしい環境でも相手の声をクリアに聴き取ることができます。
小型・軽量な「コンチャフィット形状」により、前モデル比で約16%の軽量化、約10%の小型化を実現。イヤホン単体で10時間の連続再生が可能なバッテリー性能も魅力です。
おすすめポイント
- 業界初の磁性流体ドライバーによる高音質
- 環境に適応するアダプティブノイズキャンセリング
- 送受話両方でAIノイズ除去を行う高度な通話品質
- 10時間の連続再生を実現する優れたバッテリー性能
- LDAC対応による高音質再生
こんな人におすすめ
- 最新の音響技術に興味がある方
- クリアな通話品質を重視する方
- 長時間の使用でもバッテリー切れを気にしたくない方
- 高音質な音楽再生を楽しみたい方
3. リアルタイム適応型オーディオ – Apple AirPods Pro 2 (USB-C)
2023年9月に登場したApple AirPods Pro 2(USB-C版)は、Apple独自のH2チップを搭載し、従来モデルの2倍のノイズキャンセリング性能を実現。最大の特徴は「適応型オーディオ」で、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを周囲の環境に合わせて自動的に最適化します。
空間オーディオ機能はさらに進化し、ユーザーの耳の形状を分析して個人に最適化された「パーソナライズされた空間オーディオ」により、まるで目の前で音楽が演奏されているかのような臨場感あふれるサウンドを体験できます。
会話感知機能は周囲の人との会話を検出して自動的に音量を下げるほか、「声を分離」機能により、騒がしい環境でもクリアな通話が可能です。また、AirPods Pro本体とMagSafe充電ケースは共にIP54等級の防塵・防水性能を備えており、多様な環境で安心して使用できます。
おすすめポイント
- 適応型オーディオによる環境に合わせた最適な聴取体験
- パーソナライズされた空間オーディオによる臨場感
- H2チップによる高度な音声処理
- 充電ケースとイヤホンの両方がIP54防塵・防水対応
- iPhoneとのシームレスな連携
こんな人におすすめ
- iPhoneユーザー
- 映画や音楽を臨場感ある空間オーディオで楽しみたい方
- 通勤・通学や旅行中にノイズキャンセリングを活用したい方
- スポーツやアウトドア活動で使用する予定がある方
4. イマーシブオーディオ体験 – Bose QuietComfort Ultra Earbuds
2023年10月発売のBose最上位モデル「QuietComfort Ultra Earbuds」は、同社独自の「イマーシブオーディオ」(空間オーディオ)技術を搭載。まるでコンサート会場のVIP席にいるような没入感あるサウンド体験を提供します。
「CustomTune」テクノロジーにより、ユーザーの耳の形状を分析し、その形状に合わせてサウンドとノイズキャンセリングを最適化。世界クラスのノイズキャンセリング性能と個人に最適化されたサウンドパフォーマンスを実現しています。
3つのリスニングモード(クワイエット・アウェア・イマージョン)を搭載し、状況に応じて最適な聴取環境を選択可能。また、イヤホン本体で最大6時間(イマーシブオーディオ使用時は4時間)、充電ケースと合わせて最大24時間の再生が可能です。
おすすめポイント
- 没入感あるイマーシブオーディオ体験
- 耳の形状に合わせて最適化されるCustomTuneテクノロジー
- 世界クラスのノイズキャンセリング性能
- 9通りの組み合わせが可能なイヤーチップとスタビリティバンド
- マルチポイント接続対応
こんな人におすすめ
- 音楽や映画を臨場感ある空間オーディオで楽しみたい方
- 最高クラスのノイズキャンセリングを求める方
- 長時間の装着でも快適さを重視する方
- 異なるデバイス間での切り替えをスムーズに行いたい方
5. 耳を塞がないオープンイヤー型 – Shokz OpenFit 2
2025年の新製品であるShokz OpenFit 2は、一般的なイヤホンとは異なる「オープンイヤー型」を採用したワイヤレスイヤホンです。耳を塞がないデザインにより、長時間の使用でも耳の蒸れや痛みを感じにくく、周囲の音も聞こえるため、屋外での活動時にも安心して使用できます。
独立した高周波ユニットと17.3mmダイナミックドライバーを搭載し、クリアな高音と深みのある低音を実現。DirectPitch 2.0テクノロジーにより、オープンイヤー型でありながら音漏れを最小限に抑えています。
片耳わずか9.4gという軽量設計と、肌に優しいUltra-Soft Silicone 2.0の採用により、快適な装着感を提供。また、高度なノイズキャンセリング技術とAIアルゴリズムを搭載した4つのビームフォーミングマイクにより、周囲の雑音を効果的に排除し、クリアな通話品質を実現しています。
おすすめポイント
- 耳を塞がないオープンイヤー型デザイン
- 片耳9.4gの軽量設計と快適な装着感
- 高度なノイズキャンセリング技術による優れた通話品質
- 最大48時間の総再生時間(イヤホン単体で最大11時間)
- IP55防塵・防水性能
こんな人におすすめ
- 長時間の使用でも耳の疲れを感じにくいイヤホンを求める方
- 通勤・通学時など周囲の音も聞こえる状態を保ちたい方
- オンライン会議や通話が多い方
- ランニングなどのスポーツ中に使用したい方
6. スマートディスプレイ付き充電ケース – JBL TOUR PRO 3
2024年10月発売予定の注目新製品JBL TOUR PRO 3は、JBLブランド初となるデュアルドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。最大の特徴は、スマートディスプレイを搭載した充電ケースで、スマートフォンを取り出さなくても、音量調整や曲の切り替え、ノイズキャンセリングモードの変更などの操作が可能です。
新たに搭載された「リアルタイム補正機能付きハイブリッドノイズキャンセリング」は、周囲の環境に応じてノイズキャンセリングを自動調整。高音質コーデックLDACに対応しており、ハイレゾ音源の再生にも対応しています。
20Hz〜40kHzの広い周波数帯域をカバーし、低音から高音まで豊かな音響体験を提供。技適マーク認証済みなので、日本国内での使用も安心です。
おすすめポイント
- スマートディスプレイ搭載の革新的な充電ケース
- JBLブランド初のデュアルドライバー搭載
- リアルタイム補正機能付きのハイブリッドノイズキャンセリング
- LDAC対応による高音質再生
- 広い周波数帯域(20Hz〜40kHz)
こんな人におすすめ
- 革新的な機能やデザインに興味がある方
- 高音質な音楽再生を楽しみたい方
- スマートフォンを頻繁に取り出さずに操作したい方
- JBLの音響技術を信頼している方
ワイヤレスイヤホン選びのチェックポイント
使用シーン別の選び方
通勤・通学向け
通勤電車や学校の行き帰りなど、騒がしい環境で使用することが多い場合は、ノイズキャンセリング性能に優れたモデルがおすすめです。Sony WF-1000XM5やBose QuietComfort Ultra Earbudsは、高性能なノイズキャンセリングで周囲の雑音を効果的に遮断します。
スポーツ・運動向け
ランニングやトレーニングなど、激しい動きを伴う活動で使用する場合は、安定した装着感と防水性能を備えたモデルが適しています。Shokz OpenFit 2は耳を塞がないデザインで周囲の音も聞こえるため、屋外でのランニングにも安心です。Apple AirPods Pro 2もIP54の防塵・防水性能を備えており、スポーツ向けとして選択肢になります。
オンライン会議・ビデオ通話向け
リモートワークやオンライン授業で頻繁にビデオ通話を行う場合は、通話品質に優れたモデルがおすすめです。Technics EAH-AZ100-SのVoice Focus AIやBose QuietComfort Ultra Earbudsのノイズキャンセリングマイクは、周囲の雑音を効果的に除去し、クリアな通話を実現します。
接続性と互換性
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際は、使用するデバイスとの互換性も重要なポイントです。iPhoneユーザーはApple AirPods Pro 2が最適な選択となりますが、Android端末ユーザーはLDACなどの高音質コーデックに対応したSony WF-1000XM5やTechnics EAH-AZ100-Sがおすすめです。
また、複数のデバイスを使い分ける場合は、マルチポイント接続に対応したモデルを選ぶことで、デバイス間のスムーズな切り替えが可能になります。Sony WF-1000XM5やBose QuietComfort Ultra Earbudsはマルチポイント接続に対応しています。
音質と好みに合わせた選択
音質の好みは個人差がありますが、一般的にソニーは低音域が豊かでバランスの取れた音質、Boseは明瞭で自然な音質、Appleはクリアでニュートラルな音質と特徴があります。音楽のジャンルや好みに合わせて選ぶことをおすすめします。
また、最新モデルではイコライザー設定や音質カスタマイズ機能を備えたものも多く、専用アプリを使って自分好みの音質にカスタマイズできる点も魅力です。
まとめ
2023年から2025年にかけてのワイヤレスイヤホン市場は、高性能なノイズキャンセリング技術や空間オーディオ、AIを活用した音声処理技術など、革新的な機能を搭載したモデルが続々と登場しています。
特に注目すべきは、2023年発売のSony WF-1000XM5の高水準ノイズキャンセリング性能、2025年1月発売のTechnics EAH-AZ100-Sの業界初となる磁性流体ドライバー、Apple AirPods Pro 2の適応型オーディオ技術など、各メーカーが独自の強みを活かした差別化が進んでいる点です。
最適なワイヤレスイヤホンを選ぶ際は、使用シーンや重視する機能、音質の好みなどを考慮し、自分のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。本記事で紹介した6モデルは、いずれも高い性能と機能を備えており、2025年春の新生活シーズンに向けたワイヤレスイヤホン選びの有力な選択肢となるでしょう。